次はピカソ美術館に向かいます。ピカソ美術館はいろんな都市にあるのですが、それぞれ見どころが異なります。
バルセロナのピカソ美術館の見どころは、ズバリ「ラス・メニーナス」の連作ですね。。数日前にベラスケスの本物を見たばかり。なんと贅沢な鑑賞方法でしょう。
カサ・ミラでティーブレイクをした後、少しグラシア通りをぶらぶらします。
まだ夏のバーゲンをしている店も多く、お気に入りのブランドを見つけては、フラフラと入ってしまいます。しかしこれからの旅の移動を考えると、荷物を重くするわけにはいきません。残念だけど、我慢します。
ピカソ美術館の予約時間が近づいてきたので、地下鉄で向かうことにします。
8月の夕方5時の混み具合はこれぐらい。そんなに混んでいないようなので、ゆっくり鑑賞できそうです。
館内は撮影不可なので、ネットから画像を拝借します。
ピカソ美術館は、ほぼ年代順に作品が並んでいるので、75歳の時に描いた「ラス・メニーナス」は、ほとんど最後の方に展示されています。
想像以上に大きな絵です。
ベラスケスの「ラス・メニーナス」はこちらです。
スペインのマラガで生まれたピカソにとって、同じスペインの画家であるベラスケスに対しては、特別な思い入れがあったことと思います。
私たちがピカソの作品を愛するように、ピカソもまたベラスケスの絵画を愛していたのでしょうね。
さてこの「ラス・メニーナス」ですが、58枚の連作になっていて、その全てがバルセロナのピカソ美術館にあります。
一番有名な作品はモノクロですが、58枚の中には色のついた作品もたくさんあります。
ベラスケスといえば、マルガリータ姫の肖像画も有名ですが、ピカソも様々な作品を模写?しています。
これはこれでなんかかわいい。
ピカソは生涯で多くの作品を残してますが、連作全てが一つの美術館に残っているのは、バルセロナのピカソ美術館だけだそうです。ピカソ自身から寄贈されたおかげで、バラバラにならずにすんだのですね。
ピカソ美術館には、ピカソが16歳の時に描いた初の大作「科学と慈愛」があります。
マドリード国展で佳作、マラガの地方展で金賞を得た作品です。
16歳でマドリードの王立美術学校に入学した時、ピカソはすでに、学校で習うべき技法を全てマスターしていたというのもうなずけます。
この作品は、医師が科学を、尼僧が慈愛を表していて、手前の医師は手の施しようが無くただ見守り、尼僧は最後の時を迎える女性に安らぎを与える存在という対比を描いているということなのです。
静かで美しい作品ですね。
16歳か〜。すごいですね。
こういう作品を見ると、よく「ピカソ、普通に絵が上手いじゃん」という言葉を聞きますが、キュビズムあたりの作品は、絵が下手に見えるんでしょうかね〜。