こんにちはしーちゃんです。今日はオスロの1番の楽しみ、新ムンク美術館を訪れます。
新しいムンク美術館は、コロナ期間中の2021年秋にオープンのまだまだ新しい美術館。なんと建物は13階建、個人の名を冠した美術館としてはおそらく世界最大規模なのです。
もう6年前になりますが、2018年に東京都美術館でムンク展がありました。私はそこで「叫び」と初対面したのですが、まさにその展示会は、旧から新ムンク美術館への作品の移転のための閉館のタイミングに行われた展覧会だったのです。そうでなければ、ノルウェーのお宝「叫び」など、大量のムンクの作品が国外に出るなんてことはなかったかもしれませんね。
ムンク美術館のチケットはあらかじめ公式ホームページから購入済み。予約時間は開館と同時の10時にしておきました。
美術館へはゲストハウスからバスで1本。昨日購入した24時間チケットで乗車しました。
美術館へは少し早めに到着したのですが、美術館の屋外にも彫刻の展示があったり、周りに運河があったりで、ぶらぶらして開館時間を楽しく待つことができました。
開館と同時に入館し、まずはコインロッカーに荷物を預けました。「叫び」をはじめとする主な作品は4階に展示されているので、人の流れに乗ってエスカレーターで4階へ向かいました。
4階の展示室に入ると、最初はムンクのポートレート、つまり自画像がズラリ!そういえばアムステルダムのゴッホ美術館も入館してすぐ目にしたのはポートレートの展示だったような・・・作者からのご挨拶的な感じかしら。
そして中央に、壁で囲われ照明が少し落とされたコーナーがあり、そこで叫びのモノクロバージョンが展示されていました。
実はムンク美術館は「叫び」を3点所持しているのですが、その3作品というのが、①紙に油彩+テンペラ絵の具で描いたもの ②紙にパステルで描いたもの ③モノクロのリトグラフ なのです。
どれも紙に描かれた(リトグラフは刷られた)作品で長時間の展示に耐えられないため、それぞれの作品の前に観音開きの扉があり、30分ごとに開くシステムを採用して、展示時間(つまり光に当たる時間)を調整しているのです。
確かにムンクの「叫び」は、ノルウェーのみならず世界のお宝なので、大切に鑑賞することに大賛成です。ちなみにパステル画の「叫び」は、2012年に個人蔵だったものが競売にかけられ、過去最高落札額の96億円で落札されたそうですよ。
こちらがそのパステル画の「叫び」
さて私が鑑賞した順番は、10時〜モノクロリトグラフ →10時半〜パステル→ 11時〜(またまたまさかの)モノクロリトグラフ→ 11時半〜油彩+テンペラ絵の具でした。
朝一番に入館しても、すべての「叫び」を観るには、最低でも1時間半以上はかかるということになりますね。ちなみに私はムンク美術館の全てのフロアを鑑賞したので、3時間以上楽しませてもらいました。
さてこちらが最後に観た、私たちが1番よく知っている、油彩+テンペラの「叫び」です。
どの「叫び」も違った味わいがあって良いですね。そしてじっくり鑑賞できて、幸せな時間でした。
さてムンク美術館には「叫び」以外にもムンクの素晴らしい作品がいっぱいでした。こんなに多作だったのね、とびっくりするほど作品がありました。
ムンクは幼少期から身内の死や病を多く体験し、不安や孤独をモチーフとした作品が多いことで知られていますが、かわいい作品や美しい作品も多く、こちらもとても見応えがありました。
時間がある人は、4階だけでなく各階を周り、ムンク絵画のいろんな面に触れると、さらにムンクのファンになること間違いなしだと思います。
そして新ムンク美術館で忘れてはならないのが、最上階からの眺め。眼下にオスロオペラハウスやオスロ大聖堂など、オスロの美しい街並みを望むことができます
最後は1階のミュージアムショップでお買い物。本当は図録集が欲しかったけど、ここから2週間旅が続くので、涙を飲んでマグネット2個のみを買いました。でもかなりのお気に入り。
美術館から外に出ると、運河沿いのデッキでは水着姿で日光浴をする女の子たちの姿が。
短い夏を余すところなく楽しむ、ノルウェーの夏の風景。素敵だなぁ〜。