ポルトガル編

ビッカのケーブルカー。朝早くなら映え写真も撮り放題!?

リスボンの2日目は早起きして、リスボン名物の「ビッカのケーブルカー」に向かいました。混雑が予想される場所は、まだ空いている朝早くに制覇しておくという作戦です。

リスボンの地図は高低差がわかりにくく、頑張って階段を登ってたどり着いたところ、そこはまさにケーブルカーの最高地点。本来ケーブルカーで登るべきところを徒歩で登ってしまったのでした。

しかし、このおかげで目の前に飛び込んで来たのは、リスボンNo.1の萌え風景。海と坂道をバックした黄色いケーブルカーの姿でした。これはまさに絵葉書の世界。

早起きが功を奏して(といっても9時半を過ぎていましたが)、まだまだ人もまばらで、ゆっくり楽しむことができました。ケーブルカーをバックにした写真も撮り放題で、珍しく自撮り写真をたくさん撮ってしまいました。

そしてケーブルカーの乗車ですが、こちらも並ばずに乗ることができ、おまけに「viva viagemカードの1日券」で乗車できるということで、ありがたくケーブルカーの往復を楽しませてもらいました。ちなみに直接運賃を支払う場合は片道3.7ユーロかかるので、1往復しただけで、1日券(6.4ユーロ)の元が取れてしまいました。

ここからは徒歩で中心部に戻り、ロシア広場近くのカフェでブランチをいただきました。

ポルトガルに滞在中、何度もエッグタルトを食べましたが、食べ飽きないんですよね。今回も美味しかった〜。

お腹がいっぱいになった後は、トラムでテージョ川の河口にあるベレン地区に向かいました。

ここには大航海時代の栄華を今に伝える2つの世界遺産、ジェロニモス修道院とベレンの塔があります。

残念ながらジェロニモス修道院は外観だけの鑑賞となりましたが、マヌエル様式と呼ばれる白亜の大理石彫刻が本当に優美で、今回チケットの予約をしていなかったことをちょっと後悔しました。

ジェロニモス修道院からテージョ川に向かうとまず見えてきたのが、「発見のモニュメント」です。大航海時代に活躍したポルトガルの偉人が、大西洋に乗り出す船の帆を思わせる両面にずらっと並んでいました。インド航路を発見したバスコ・ダ・ガマや、日本にキリスト教を伝えたフランシスコ・ザビエルの姿もありました。

ここから河口をさらに下ったテージョ川が大西洋に流れ出る場所に「ベレンの塔」がありました。まさに大西洋からテージョ川を往来する船の監視役として、リスボンの街を守ってきた美しき要塞です。

ベレン地区はリスボンの中心部から少し離れていましたが、「viva viagemカードの一日券」を使って行くことができました。ただしここでこのカードの弱点に引っかかってしまいました。実はカードの1日券は24時間制で、有効時間が切れないことには次の1日券を買うことができないのです。帰りの停留所には券売機がなかったため車内で片道券を買い、旧市街についてから、さらに明日までの1日券を買い直しました。

リスボンの旧市街に戻ってからはお土産探しに奔走し、夕陽に間に合えば良いなぁという期待を込めながら、サン・ペドロ・テ・アルカンタラ展望台に向かいました。展望台に着くと、まず目に飛び込んできたのは昨日訪れたサン・ジョルジェ城のライトアップ。

そして西の方に目を向けると、赤く染まった空。ギリギリ夕焼けに間に合いました。今日が旅の最後の夜ということで、少し感傷的な気分になりながら・・:・でも最後の夜だからこそ、悔い残らないような美味しいレストランを探そう!という決意も(笑)。

展望台から旧市街まで歩いて戻る途中もいろんなレストランがあり、通りにテーブルが並んでいましたが、明らかに観光客向けと思われる写真付きの立て看板、そしてそこに書かれたよく似たメニュー(そしてちょっと高め)。なかなか入りたくなるようなお店が見つかりません。

でも諦めずに探していると、見つけました!外観からして美味しそうなレストラン、魚のマークも期待が持てそうです。

中に入るとホールを仕切っていたのは年配のキビキビしたおじいちゃん。店内はほぼ満席で、人気店であることがわかりました。

メニューにバカリャウのソテーを見つけオーダーすると、目の前にパンとシーフードのサラダとフリッターが並べられました。おじいさん曰く「これはおすすめ料理だけど、いるんなら食べて。いらないんなら下げるよ」。おっ、これは初めてのパターン。

見るからに美味しそうな小鉢料理に、「食べます」と返事をし、一口食べると、これが想像以上のおいしさ。

そしてこのあとに運ばれてきたバカリャウのソテーが結構な大きさ。数品オーダーするとやはり食べきれない。こんな時に一人旅の辛さを感じます。でもまさにバカリャウ!という料理をいただくことができて大満足なのでした。

清算を終えると、リキュールがトンとテーブルに置かれ、聞くとこれは、チェリーからできたジンジーナというお酒ということでした。

今夜も、旅先で心に残る美味しいお店に会えて良かった、と一人悦にいったのでした。

さぁ、明日はいよいよ帰国の日。リスボンでやり残している大仕事を楽しみたいと思います。