今日ご紹介するフットパスは、ヒルトップ の「ポターの家」からボウネス行きのボートの発着所である「フェリーハウス」までのルートです。
ほとんどの人がこの往復をバスに乗りますが、実はこのルートにもフットパスがあるのです。
「フェリーハウス」からヒルトップ の「ポターの家」に向けて、逆ルートで歩くこともできますが、個人的には行きにフットパスを歩くより、帰りに歩く方をお勧めします。
なぜなら「ポターの家」の入場するためには、時間指定のチケットを購入する必要があります。できるだけ早くに到着することで、待ち時間の少ないチケットを取ることができます。バスだと10分弱で着くところを、1時間かけて歩くことで、待ち時間がより長くなってしまう可能性があるのです。
チケットの買い方については、こちらで詳しく解説しています。
今回、私はボウネスから朝一番のボート&バスで「ポターの家」を訪れ、見学後に隣の「Tower Bank Arms」でランチを食べ、その後ヒルトップ 周辺のフットパスを歩いてピーターラビットの世界を満喫しました。
帰り道は「ポター家」〜「フェリーハウス」のフットパスを歩きました。その時の様子を紹介しながらルートを解説したいと思います。
地図を見てみよう
地図は前回のブログでも紹介したように、ヒルトップ のポターの家の入り口のワゴンの上にありました。
ただし少しわかりにくい感じで置かれているので、見つけられない時は、係員の人に尋ねてみてください。
ポターの家でもらった地図はこちらです。(オレンジの矢印と黄色い星印は私がつけました)
オレンジの矢印が、私の歩いたルートです。
2つの黄色の星印の間は自動車道を歩きます。自動車道からフットパスへの入り口がちょっとわかりにくかったので、記事の中で詳しく解説します。
それでは出発することにしましょう。
ポターの家からファーソウリーの教会まで
雨もほとんど止んだので、ポターの家からフェリーハウスを目指してフットパスを歩くことにします。
ここで気をつけてほしいのが、最終のボートの時間です。
バスの最終時刻が16時47分で、そのバスに連絡して、17時00分が最終のボートの時間です。
この時ちょうど15時くらいだったので、のんびり歩いても充分間に合いそうです。
ポターの家を背にして右方向に歩き始めると、100メートルも歩かないうちに、右側にフットパスの入り口があります。
標識に「ファーソウリー(Far Sawrey)」「ボウネス行きのフェリー(Ferry to Bowness)」とあります。(ファーソウリーは途中で通過する村です)
ゲートにも「ファーソウリーへのフットパス」と書かれています。
しばらくは、バスで走ってきた道と並行してフットパスが続きます。
でもフットパス沿いの景色はこれ!気持ちいいです。
すぐに道路側には小川が現れます。ファーソウリーの入り口までは、この小川に沿って歩きます。
途中、木の橋を渡って自動車道に出るゲートがありますが、ここから出てはいけません。
川に沿ってまっすぐ進むゲートを通過します。
また小川に沿って歩きます。
小川が右に蛇行する場所にかかる橋を渡ったら、前方にファーソウリーの教会が見えます。
教会に向かって、草原をまっすぐ歩きます。
なんか素敵。
行きのバスの車窓から見えて、気になっていた教会です。
教会の名前は「セント・ピーター教会」です。
1869年に建てられた初期の英国ゴシック様式の建物です。
残念ながら扉は鍵がかかっていて中に入ることができませんでした。
ファーソウリーの教会からフェリーハウスまで
教会を出たら次のフットパスの入り口を探します。
教会の裏に出て、道を下るのではなく、教会の石垣のすぐ下にフットパスのゲートを探します。
フットパスは教会の裏から続く石垣に沿って伸びています。
遠くに牛が2頭います。
茶色い牛がずっとこっちを見ています。
ヒルトップのフットパスでの羊との出会いに気を良くした私は、牛と距離があった安心感から「こんにちは」と声をかけたのですが、なんと!牛がこちらに近づいてくるではありませんか!!!
「えーーーー⁉︎」
牛はちょっと怖い!走らないように、目を合わないようにしながらフットパスへの入り口まで早歩きで進みます。
牛の気配を背後に感じます。ごめん!こっちから話しかけたのに・・・でもこわい。
ゲートを出てからも、振り返らず進みます。
しばらく歩いて振り返ると、茶色い牛がゲートのそばでこっちを見ています。
ごめんね〜、怖がってしまって。
でも牛って、こんなに人懐っこい生き物なの?
牛に別れを告げて、草原をさらに進みます。
途中で鉄線の柵の反対側にゲートを抜けます。
前方に森が見えます。
森の入り口にフットパスのゲートが見えます。
森を抜けると、民家の横を通り自動車道に出ます。(地図の黄色い星印)
自動車道に出たら右に曲がります。ゆっくり坂を下るような感じです。
正面にフェリーの案内板が見えます。フェリーはボートよりも最終便が早いので、すでに「FERRY CLOSED」の標識が出ています。
この道は三叉路になっているので、ここを左側に曲がります。(オレンジの矢印方向)
この辺りにフットパスの入り口が幾つかあるので、少し詳しく解説します。
左に曲がった後、ウィンダミア湖への自動車道はそのまままっすぐ進みますが(水色の方向)、フットパスの入り口はすぐに右折する道の角のあたりにあります。
「ボウネス行きのフェリー(Ferry to Bowness)」の標識があります。
入り口はこんな感じ。
ここにも牛がいます。
柵の向こうの牛なら平気です。
フットパスの出口が見えます。
ここでフットパスを出て、道路を渡り反対側のフットパスに入ります。
木々のすき間からウィンダミア湖が見えます。
駐車場に出ます。左奥に標識と道が見えます。
フェリー乗り場が近づいています。
駐車場を抜けると、また人影がなくなりました。
ここからフェリーハウスに向かうこともできますが、左に伸びる階段が気になります。「クラアイフ・ビューイング・ステーション(Claife Viewing Station)」という場所があるようです。
何やら遺跡のようなものが見えます。
「クラアイフ・ビューイング・ステーション(Claife Viewing Station)」です。
1790年代に建てられた建物です。
ウィンダミア湖を望む窓には、なぜか周りがステンドグラスになったガラスが入っています。ちょっと謎です。
階段を降りるとカフェがありました。時間がないのでここはスルーします。
門を出ると湖に出てきます。湖沿いのフットパスが見えます。
今回の湖水地方最後のフットパスです。
ボウネス行きのボート乗り場「フェリーハウス」に到着です。
17時発のボートを目指して歩き始めましたが、1本前の16時20分発に間に合いました。ちょうど1時間ほどで降りてくることができました。
このルートはバリエーションに富んだフットパスで、とても楽しむことができました。
ヒルトップについてはこんな記事も書いています。
ついでにボウネスのフットパスも楽しんでください。