イギリス フットパスを歩く

ウィンダミア観光 ウィンダミア駅〜オレスト・ヘッド フットパスを歩いて絶景を見る

湖水地方は日本人に人気の観光地だけど、ほとんどの人が訪れるのが「ピーターラビットの世界」にまつわる場所ばかりのような気がします。

しかしどうせならピーターラビットのアトラクションではなく、ビアトリクス・ポターが残したナショナルトラストの森や湖を訪れ、ピーターラビットが今にも出てきそうな湖水地方の大自然に触れてみたい。

 日本ではなかなか情報がなく、「現地で調達だ!」とほぼノープランで向かった湖水地方でしたが、結果的には7つのルートのフットパスを歩き、大・大・大感動の連続でした。

まずは第1番目のフットパスのルートは、ウィンダミアに到着した日に歩いた「ウィンダミア駅(インフォメーション前)〜オレスト・ヘッド」です。「地球の歩き方」に掲載されているのは一般道で向かうルートですが、このブログではフットパスを歩くルートをご紹介したいと思います。

また途中でちょっと寄り道してたどり着いた素敵な森(High Hagg Wood)へのフットパスも、最後におまけとして書いています。

ウィンダミア駅〜オレスト・ヘッドまでのフットパス

ウィンダミア駅から気軽に歩けて、ウィンダミア湖の絶景を楽しめるポイントとしてお勧めしたいのが、オレスト・ヘッド(Orrest Head)です。標高239メートルの丘で、ウィンダミア駅から歩いて往復1時間ほどで帰ってくることができます。

簡単に行ける割に、絶景は想像以上の素晴らしさです。

一般道を使って登ることもできますが、ここではフットパスを使って歩くルートをご紹介します。帰り道は一般道を通って下ることにしましょう。

ウィンダミア駅を出て左に曲がって、道なりに少し下ると観光案内所があります。

f:id:zoochan:20181001114044j:image

実はここで「Lap Map」という簡単なフットパスルートが書かれた地図を1.9ポンドで購入しました。

地図は大まかなルートと目印となるポイントの紹介のみですが、この地図と私の旅の相棒、オフラインで使える地図アプリの「maps  me」があれば、コンパスを使えない私でも歩けそうです。  

f:id:zoochan:20181001114252j:image

しかしオレスト・ヘッドに限って言えば、地図がなくても全然大丈夫です。

ただし、オフラインでも使えるアプリの「maps me」や「Google map」で現地の地図をあらかじめダウンロードしておくと心強いです。またフットパスに限って言うと「maps me」の方が使い勝手が良いです。ほとんどのフットパスも表示してくれるので、とても心強い味方なのです。

インフォメーション前は自動車の交通量が多くなっていますが、左斜め前の方向に道路を渡ると、このような看板が見えます。

FOOTPATH TO ORREST HEAD (オレスト・ヘッドへのフットパス)と書かれています。

f:id:zoochan:20181001143730j:image

f:id:zoochan:20181001114034j:image

 道を入るとすぐに簡単な地図が描かれた看板が立っています。

この看板の先の三叉路の道の左側の道に進むと、それがフットパスの入り口です。

看板に描かれている赤い点線が今回歩く道です。フットパスを通ってオレスト・ヘッドに行き、一般道を歩いて下るルートになっています。

すぐにフットパスの標識が見えてきます。

f:id:zoochan:20181001114039j:image

舗装された右の道ではなく、左の砂利道の方を進みます。

f:id:zoochan:20181001114047j:image

f:id:zoochan:20181001114042j:image

するとすぐにフットパスらしい緑が生い茂る道に入っていきます。

f:id:zoochan:20181001114029j:image

まっすぐ歩くとまた標識が立っています。オレスト・ヘッドはここを右に曲がります。

湖水地方は、このように石垣で囲まれたフットパスがたくさんありました。

f:id:zoochan:20181001114336j:image

しばらく歩くと正面が明るく開けているのがわかります。

f:id:zoochan:20181001114554j:image

この先は入れませんが、大きな草原が広がっていました。

f:id:zoochan:20181001114619j:image

f:id:zoochan:20181001114530j:image

ここで突き当たりを右に曲がり、石垣の向こうに草原を見ながら石の階段を登ります。

f:id:zoochan:20181001114425j:image

石垣の向こうには羊がたくさんいます。

石の階段をいくつかのぼると、目の前に丘の頂上が見えてきます。

雲がすごく近くて、絶景の予感。

f:id:zoochan:20181001151704j:image

ウィンダミア湖を眼下に臨むだけではなく、周り360度を見渡せる大パノラマです。

f:id:zoochan:20181001141912j:image

f:id:zoochan:20181001114906j:plain

f:id:zoochan:20181001114728j:image

丘の上には椅子がいくつかあるので、みんなそれぞれ思い思いの場所で、のんびり絶景を眺めています。

私も持っていたオレンジを食べながら、しばし物思いにふけりました。

f:id:zoochan:20181001114738j:image

帰りは階段ではなく、緩やかな下り坂を歩いていきます。

f:id:zoochan:20181001115030j:image

この辺りもフットパスになっているので、気持ちの良い道が続きます。

途中何やら変なオブジェが・・・

f:id:zoochan:20181001152910j:image

このオブジェは、英国スコットランド在住のジュリア・ドナルドソンという絵本作家の人気シリーズ「グラファロ」だそうです。

f:id:zoochan:20181002224544j:image

金沢で九谷焼の絵付師をされているid:shitaettyさんが教えてくれました。shitaettyさんは、本当に素敵な作品を作られている若手の作家さんです。

 オブジェを過ぎるとすぐに、自動車が入れる道になり、人間世界に戻ってきます。

f:id:zoochan:20181001152913j:image

後は道なりに下ると、ウィンダミア駅の方に出てきます。

ウィンダミアやボウネスは人がいっぱいなのに、オレスト・ヘッドはのんびり

こんなに手軽に来ることができて絶景が見られるスポットなのに、写真を見ていただいても分かる通り、オレスト・ヘッドを訪れる人はほんのわずかです。

その上、とても簡単にフットパス体験ができるので、そういった点でもとてもオススメです。

おそらくフットパスは一度歩くと、その心地よさにもっともっと歩きたくなると思います。

実はこのブログの1つ前に、「プーさんの故郷ハートフィールド」へのロンドンから日帰り旅行の記事を書いたのですが、これもフットパスを求めて行った旅なのです。

コッツウォルズ、湖水地方とフットパスを歩きまくって、最後に訪れたロンドンに帰ってきました。しかし人ごみに疲れてしまい、「フットパスを歩きたーい!!」という禁断症状が出て、ハートフィールドに行ったのです。

(プーさんの映画公開記念にと、先に書いてしまいました)

(おまけ)フットパスを寄り道して歩いてみると、いろんな発見がある

往復30分〜1時間ではちょっと物足りない気がしたので、オレスト・ヘッドに行く前に、実はちょっと寄り道をしました。

f:id:zoochan:20181001114029j:image

歩き始めてすぐに出てきたこの標識をまっすぐ歩いてみることにしました。

f:id:zoochan:20181001114741j:image

左手にウィンダミア湖がチラチラ見えていい感じです。

どんどん歩きます。

f:id:zoochan:20181001153934j:image

f:id:zoochan:20181001153941j:image

まだまだ歩きます。

f:id:zoochan:20181001114717j:image

目の前にゲートが見えてきました。入ってみることにしましょう。

f:id:zoochan:20181001114722j:image

「High Hagg Wood(ハイハッグの森)」というナショナルトラストが管理している森のようです。

f:id:zoochan:20181001114735j:image

もちろん誰もいないので、とても静かな森です。

f:id:zoochan:20181001114733j:image

倒れた木に苔が生えていて、幻想的な感じです。

f:id:zoochan:20181001114725j:image

森をずんずん進んでいくと、またゲートが・・・

f:id:zoochan:20181001114720j:image

この先は気持ちの良さそうな草原になっています。

ここからさらに歩いていくと、もっと素敵な景色に出会えそうですが、この辺りで引き返してオレスト・ヘッドに向かうことにしましょう。

こんな感じで、これから先しばらくフットパスの記事ばかり続くと思いますが、どうぞよろしくお付き合いください。