こんにちは、しーちゃんです。
またまた続いて伊勢神宮の話題です。
今日は、おはらい町通りで伊勢神宮の御料酒「白鷹」を気軽に楽しめる、白鷹三宅商店をご紹介したいと思います。
御料酒って何?
伊勢神宮にはいろんな神事がありますが、その一つに、朝夕2回、天照大御神さまにお食事をお供えする「日別朝夕大御饌祭(ひごとあさゆうおおみけのまつり)」があります。1500年間毎日欠かさず続けられている神事です。お供えする品目は決まっていて、そのうちのお酒が御料酒です。そしてこの御料酒の銘柄はただ一つ。西宮の酒蔵「白鷹」のものだけなのです。
白鷹というと、西宮神社お参りの際に我が家が必ず立ち寄る「西宮酒蔵巡り」のうちの1軒、日本酒飲み比べができる、あの白鷹ではありませんか!(その話はまた次の機会にということで)
昭和を思い出させる立ち飲み酒屋
昭和30年代生まれの私が子供の頃、近所のお酒屋さんにはカウンターがあって、よくおじさん達が一杯ひっかけていたものです。今は逆にそういうお酒屋さんはレトロでかっこいいと言われそうですが、当時はごくごく当たり前の光景でした。
白鷹三宅商店は、そんな昭和をちょっと思い出させるようなお店です。
お店の作りは、いわゆる昭和モダンを作り込んだかっこいい系なのですが、お店で立ち飲みしているおじさま達が、「わし、こういうの慣れとるけんね」という匂いをプンプン漂わせていて、お店に良い感じのこなれ感を与えています。
子供の頃、カウンターで飲んでいるおじさん達のことをちょっと怖かった私が、カウンターで肩を並べて飲める、成長した自分に対する誇らしさと歯がゆさ、そこがなんか嬉しいんです。
お店は右半分がお酒を販売する店舗、左半分が一杯飲めるカウンターになっています。
場所はここ。
三重県バリアフリー観光情報HPより
銘柄と料金
銘柄は、1月5日来店時は2種類のみ。
神宮御料酒 純米吟醸樽香 白鷹 1合500円
純米大吟醸 極上 白鷹 1合 650円とです。
吟醸酒の1合500円は酒蔵直営店ならではの嬉しい価格ですね。また最近は大吟醸酒の価格破壊!なんていうありがたいお酒も出回っていますが、やはりまだまだ高嶺の花の大吟醸酒。それが1合650円!どちらをいただくか迷ってしまいますね。
中央カウンターで、お酒を注文
お姉さんから「なみなみ注ぎますから、口から迎えに行ってください」のありがたいお言葉をいただきます。
ちなみに、写真のぐい呑は5勺です。参拝前なのでちょっと控えめに。
お酒と一緒に紙カップに入った塩をいただきます。
味は、さすが天照大御神様にお供えするお酒だけあって旨いです。もちろん大吟醸酒の方も。
神社で私たちがいただくお神酒のイメージを持っている人は、醸造酒のツンとした匂いを思い浮かべるかもしれませんが、こちらでいただくお酒はまったくの別物です。吟醸酒と大吟醸酒なので、まさにお米のジュース、しっかり磨かれていて雑味がなく、香りも味もちゃんとある旨い酒です。
加えて、塩をちびちび舐めながらお酒を飲むと、お酒の甘いこと甘いこと!
1合も余裕だったなぁーとちょっと後悔です。
おつまみはたまご焼き?
「おつまみは塩だけ?」「お酒だけ飲むと酔っぱらうかも?」という方には、ちゃんとおつまみも用意されています。
メニューは1種類、たまご・・・<焼き>?
「これ焼いてあんの?」
「はい、焼いてあります」
「じゃあ1つちょうだい」
もちろんゆで卵です。三重県ではゆで卵を「焼く」というのでしょうか???
大人の伊勢土産に
隣の店舗では、先ほど飲んだお酒を買うことができます。伊勢神宮御料酒の吟醸酒「白鷹」は4合瓶で1,850円、1升瓶で3,600円です。吟醸酒としては一般的な価格設定だと思います。家に帰ってからもお伊勢参りの思い出話に花が咲く、大人な私たちにぴったりのお土産ですね。
実は・・・
お酒を購入する際に、店員の方に「このお酒は、実際にアマテラスオオミカミに召し上がっていただいている物ですか?」と聞いたところ、やはり「実はこのお酒そのものではないんですよね〜」というお返事でした。
格式の高い神社では、神事にのっとり御神田でお米を育てるくらいですから、「日別朝夕大御饌祭」で天照大御神にお供えするお酒にも、特別なしきたりがいろいろあることが推察されます。しかし御料酒と同じ味手法で作られた、同じ味ということは間違いありません。ありがたく頂戴させていただきましょう。
恐れ多くも、「今ごろ、内宮内でもアマテラスオオミカミ様はこのお酒を召し上がってらっしゃるんだな〜」と思いながら一杯やれるなんて、こいつぁ春から縁起が良いや!