楽しかった昨夜のバル巡り。しかしサン・セバスティアンの魅力はそれだけではないのです。
今日は、モンテ・イルゲドにある展望台への行き方とその魅力についてご紹介したいと思います。
今日は夕方の飛行機でバルセロナに向かうので、まずはトランクを、バスターミナルに預けに行くことにします。
本当は、ギリギリまでペンションに荷物を預かってもらうつもりだったのですが、朝8時にチェックアウトしようとしても、おばあさん、おじいさんがどこにもいません。というか、他の客室もまだ寝ているのか、全体的にシーンとしています。
ここに住んでるわけではないのかな?
昨日のおばあさんのスペイン語の説明しか手がかりがないので、仕方ないですね。
入り口そばのお皿に、鍵を入れて、勝手にチェックアウトです。宿泊代は昨日のうちに支払ってあるので、これでオッケーにしておこう。
多分大丈夫。
バスターミナルのコインロッカーに荷物を入れて、身軽になったところで、まずは新市街方面に歩いて行くことにします。
するとどこからともなく、マーチングバンドのメロディが…もちろん、音のする方に向かって猛ダッシュです。
すると、少人数ながられっきとした鼓笛隊のおじさま達が、誰もいない朝の街中を、演奏しながら行進しています。
ほとんど人気のない道をおじさま達の鼓笛隊は、さくさくと進んでいきます。
サン・セバスチャンはどうなっているんだ!
昨日からあれやこれや、非日常的な出来事が、日常的に行われすぎです。
一人旅なので誰にも突っ込めず、ちょっと寂しいです。
しばらく歩くと、県会議事堂が見えてきました。美しい扉です。
すぐ前には公園が。ギプスコア広場です。
公園の反対側に回ると、県会議事堂の外観が綺麗に見えます。
今日の午前中に行くつもりの、モンテ・イゲルド行きのバス乗り場は、たしかこの辺りです。
ギプスコア広場の周りには、2ヶ所かバス停があります。イルゲド展望台行きのバスが停まる停留所は、県議会事堂からギプスコア広場を見て左の角です。
下の地図で赤くマークした場所になります。
16番がイゲルド行きです。
ただ、下のバスの路線図を見てもらってもわかるように、循環バスになっているので、イルゲドは終点ではありません。
うっかりしていると乗り過ごしてしまうので、乗車するときに、運転手さんにイゲルドに着いたら教えてくれるように頼んで、運転手さんの近くに座ると安心でしょう。
イゲルド行きのバスがすぐにやってきたので乗車します。
バスの運賃は1.7ユーロです。
ほどなくすると、車窓には美しいビーチが!
昨夜の「へべれけ」いっぱいの旧市街に隣接しているとは信じがたい、爽やかでおしゃれなビーチです。
今すぐ降りて歩きたいのをぐっとこらえて、まずは展望台に行くことにします。
帰り道に美しい海岸沿いを歩くのが、今から楽しみです。
イゲルド展望台行きのケーブルカー乗り場に到着です。10時からの運行で、ただいま5分前。建物近くには、ちらほらケーブルカーを待つ人の姿があります。
ケーブルカーの建物の右手に展望台行きの階段もあります。
10時ちょうどに扉が開き、窓口でチケットを買います。片道1.75ユーロ、往復3.15ユーロとお手頃な値段です。
海岸からすぐのところにケーブルカー乗り場があるので、少し登ると海岸線が見えてきます。
ケーブルカーを降りて、少し階段を登るとすぐに展望台があります。
帆立貝の形をしたラ・コンチャ湾とサン・セバスティアンの市街地がきれいに見えます。
湾を囲んでぐるっと回った反対側にある山が、モンテ・ウルグルになります。その右下が昨夜バル巡りをした旧市街です。今から歩いて旧市街まで帰ることにしましょう。
ケーブルカーを降りてちょうど3kmぐらいなので、海岸沿いの道を楽しみながら歩くにはちょうど良さそうです。
今日のバスクは少し肌寒いので、ビーチはまだ人出もまばらです。
展望台の裏手には、お城のような建物が・・・
子供用の遊園地もあります。
朝一番にやってきたので、イゲルドの展望台にいるのは数人で、ゆっくりと景色を楽しむことができました。
さて次は海岸線を楽しむことにしましょう。