海外旅行にはリスクがつきものです。たとえ治安の良い国であってもそこが海外である限り、日本においては取るに足らないアクシデントも、大きなトラブルになりうるのです。
なーんて堅苦しい書き出しでスタートしましたが、私が海外旅行に行くときに気をつけているのは、まさにこのリスクマネジメントなのです。トラブルやアクシデントは起こって当たり前。大切なのは、もしもの時にきちんと対処できることだと思っているのです。
こんな私が、これまでのトラブルから学んだことについて書いていきたいと思います。
今回はクレジットカードについてです。
クレジットカードは便利ですね〜、なんて当たり前のことを書きましたが、私たちが旅行の時に何気なく使っているクレジットカードが、自分の身分を証明する大切な役割を持っていることを知っていましたか?
以前同じ職場だった人が、家族で台湾旅行から帰ってきて、めちゃめちゃ怒っていたのです。なんでもホテルでチェックインの際にクレジットカードを持っていなかったので、デポジットとして20万円預けさせられた、とのこと。
その人は現金至上主義の人だったのですね〜。
私は、クレジットカードを持っていないとデポジット料金が必要だということにも驚きましたが、何よりその人が台湾旅行にキャッシュで20万も持って行っていたこと、なおかつ、20万を預けても残りの現金で旅行できたことに驚きました。
「いくら現金を持って行ってんねん!!」
「私はクレジットカードを持っているから大丈夫〜」と安心しているあなた。もし海外でクレジットカードが盗難にあっても、予備のクレジットカードをちゃんと確保してますか?
実はうちの夫が、数年前にイタリアのボローニャでスリに会い、ユーロ、日本円、クレジットカード、そして suicaまでぜーんぶすられてしまったことがあるのです。
いつもは私に自分の危機意識の高さを自慢していた夫ですが、そんな夫にも、スリはほんの一瞬の隙をついてくるのですね。
ただこの時私がびっくりしたのは、「なんでクレジットカードや日本円、おまけにsuicaまで全部一緒に持っていたのか?」ということなんです。
少なくとも、ボローニャで日本円とsuicaはいらないだろうとつっ込みたくなりました。でもすごくしょげているので、そんなこと言えなかったですけどね。
この時は、同行者の私がクレジットカードを持っていたので事なきを得ましたが、一人旅でこんな被害に遭うと、その先の旅行を続けられなくなってしまいますよね。
クレジットカード、それもキャッシングのついたものを少なくとも2枚は用意し、それぞれを別のところに入れておくというのを、いつも私は心がけているのですが、この時ばかりは、その大切さを痛感しました。
それからもう一つ気をつけなければならないのが、日本でのクレジットカードの取り扱いです。
もちろん制限金額を超えないとか、有効期限を確認するとかは基本中の基本ですが、それだけではなく、
日本にいる時も「クレジットカード全部を一つの財布に入れない」ということです。
もし旅行直前に財布をなくしたら、あなたは予備のクレジットカードを持っていますか?一人旅は自分のカードしか頼れないのです。
新しいカードの発行が間に合わなかったら、現金を大量に持参していくか、最悪、何十万円もかけて準備した旅行に出発することすらできなくなるかもしれません。
おそらく多くの人が、日常的に使っているクレジットカードは全部財布の中なのではないでしょうか。
実は私もずっとそうでした。放置しているクレジットカードは他にあるにはあるけど、使えるかどうかもちょっと怪しい感じです。でも前回の一人旅の前に、一瞬、財布をどこにしまったかわからなくなった時、血の気がサーっとひきました。
それ以来、旅行直前はもちろんのこと、いつ普段の財布がトラブルにあっても予備のクレジットカードを使えるようにしているのです。
トラブルは起こらないように気をつけるだけではなく、万が一起こってしまった時に、そのリスクを最小限にできるように、あらかじめ準備しておくことが大切だと思うのです。