こんにちはしーちゃんです。今日は久しぶりに日本酒の話、その中でも「飲み比べの魅力」についてお話したいと思います。
皆さんは家で日本酒を飲むときは、どのような飲み方をしていますか?
我が家は、以前は4合瓶を買って1回で飲みきることが多かったのですが、飲み比べの楽しさを知ってからは飲み方も大きく変わり、日本酒の魅力にさらにどハマりするようになりました。
飲み比べの魅力を教えてくれた酒ソムリエのいる宿まるやす
旅ブログなのでちょっと旅のお話も。
私が飲み比べの魅力に出会ったのは、10年ほど前に、天橋立にある、当時はれっきとした民宿(今はハイブリット民宿?)の「酒鮮の宿まるやす」に泊まったときです。
日本酒に興味が出てきた頃で、「酒ソムリエのいる民宿」というキャッチコピーに惹かれて宿泊を決めました。夕食をいただいた場所は、にじり口を入った茶室のようなこじんまりとした部屋で、6人も入ればいっぱいになる和のカウンターでした。おしゃべり好きの酒ソムリエの大将が、食事に合わせてオススメの日本酒をチョイスしてくれました。
その時、日本酒の味の違いや、料理に合わせてチョイスする楽しみも知りましたが、何よりの発見は「日本酒って開けてすぐ飲み切らなくて良いんだ」ということでした。
まるやす さんのホームページを久しぶりに覗いてみたところ、独特の進化を遂げておられびっくりしました(大将が田崎真也さんみたいにになってる・・・)。10年前とはかなり異なった趣で、ちょっと気後れしてしまいますが、日本酒のチョイスは間違いないです。
日本三景の天橋立も堪能できますよ。
SAKEソムリエ(酒匠=さかしょう)のいる隠れ家 天橋立 酒鮮の宿 まるやす
それではさっそく、飲み比べの良いところを紹介していきましょう。
飲み比べは、酒が変わるたび美味しさを再確認できる
最初の飲み比べの良いところは、当たり前ですが、味が変わるということです。
どんなに美味しい日本酒でも飲み続けていると、だんだんその味に慣れてきてしまいます。
しかし1合ほど飲んだところでお酒を変えると、新しい味にまた出会うことができます。
1杯目の「うまい!」を何度も味合うことができます。
冷え冷えの日本酒を何度も楽しめる
お酒を変えるときは、冷蔵庫から出したての日本酒を頂くことになります。味が変わるだけでなく、お酒の温度の変化も楽しむことができます。冷え冷えから始まってだんだんぬるめに味が変化するのも楽しいです。
我が家のちろりや徳利たち。夏は氷で冷やしながら
飲み比べは、飲む順番を変えるだけで日本酒の印象が変わる
飲み慣れた日本酒も、順番を入れ替えるだけで味の印象が大きく変わります。
例えば辛口の純米酒も、その前にど辛を持ってくると、隠れていた甘さが引き出されます。またスッキリとした飲み口だと思っていたお酒も、前に違うタイプのお酒を頂くことで、旨味や味わいが立ってきます。
開栓後のお酒の変化も楽しめる
家で飲み比べをするようになってから、複数本の一升瓶を同時に買うようになりました。
だいたい1本あたり2,500円〜3,500円。4本買っても12,000円ぐらいです。外飲みだと2人で1回飲みに行く金額ですね。家飲みだとこれで4合×8〜10日分くらいあり、夫婦二人だと結構楽しめます。
我が家の冷蔵庫。だいたいこれで1ヶ月分くらい。
複数本を同時に飲むことで、いつも開栓した日本酒が冷蔵庫にあるようになりました。
その中で気づいたことは、日本酒は開栓と同時に劣化するのではなく、変化するのだということです。
さすがに数ヶ月も経つのは良くないと思いますが、我が家ではおおよそ1ヶ月の目安で飲み切るようにしています。
2年ほど前に伊賀の酒蔵「三重錦」さんにお邪魔した時に、奥さんから、「うちのお酒は栓を開けてからどんどん美味しくなるので、その変化を楽しんでほしい」と言われました。確かに甘みが増して、味が熟成していくのを感じました。
現在冷蔵庫で冷えている「川鶴」の無濾過生原酒も開栓後の変化が楽しめるお酒です。
川鶴無濾過生原酒は、開栓の時、発酵による炭酸ガスの発生で「ポン!」と良い音が鳴りました。旨味の奥に、微かにピチピチとした炭酸の気配が感じられる夏らしい美味しいお酒でした。
そして冷蔵庫の中では、知らない間に炭酸ガスのせいで何度か栓が飛び、そして1週間後、2週間後・・・
炭酸ガスが抜け旨味がぐっと増し、まるでお酒が進化したような味わいです。
今日のおすすめの1本
山形正宗 夏ノ純米 1800ml 税込2700円
「夏が来〜れば思い出す〜」1本です。
「山形正宗」は、春夏秋冬、純米酒〜大吟醸まで、どのお酒を選んでも間違いのない、一押しのお気に入り銘柄です。
我が家では「山形正宗 夏ノ純米」が店頭に並ぶと、まず1本、その後もお使い物や買い足しと、夏の間に必ず数本購入する大好きなお酒です。純米酒なので値段もお手ごろ♡
また純米酒の爽快なキレ味はもちろんのこと、芳醇な旨味もきっちり備えています。
山形正宗のように最近のよくできた純米酒は、その辺の吟醸酒よりずっと美味しいということを、師匠である酒屋のご主人に教わりました。毎回実感です。
さらに「山形正宗 夏ノ純米」は、味もさることながら、このラベルの素敵なこと!
黒のベースに色とりどりの花火と、懐かしの豚さん蚊取り線香。山下清の貼り絵の花火を彷彿とさせる図案です。
このお酒が我が家にやって来ると、「あーまた夏が来たなぁ、夏のうまい酒が飲めるなぁ」と嬉しい気持ちになるのです。
こんなうまい酒をお手頃な値段で飲めるから、家飲みはやっぱり最高です!
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