ポルトガル編

リスボンのトラム28番線、早朝なら待ち時間無し・・・でも道が空いててあっという間。ちょっと寂しいかも


今日は旅の最終日。リスボンを飛び立つのは午後3時過ぎだし、ホテルのチェックアウトもゆっくりめということで、午前中に最後のリスボン観光を楽しむことにしました。

早起きして向かったのは、マルティン・モニス広場。ここから人気のトラム路線の28番線に乗ろうと思います。

実は昨日の午後もここに来たのですが、トラムを待つ人々の行列の長さに心が折れ、ビッカのケーブルカーと同じように、早朝の空いてる時間にリベンジすることにしたのでした。

さすがに朝の7時ごろならまだ行列は短いだろうと、トラム乗り場に向かって歩いていると、乗り場のおじさんがこっちに向かって「急いで〜」と、手招きしています。

慌ててトラムに乗車すると、すぐに出発。

ハッと我に帰り見渡すと、乗客はまばら。トラムは、早朝のガラガラの道をぐんぐん進んでいきます。

車窓を見ていると、一昨日、昨日と2日間に渡り歩き回った懐かしい景色も時折現れます。

私が街中で28番線トラムを見かけた時は、満員のお客さんを乗せて「イェーイ」な感じに見えたのですが、ガラガラのトラムは旅の終わりの感傷的な気持ちも加わり、どこか寂しげに思えました。

こんなことを考えていると、あっという間に終点のカンポ・デ・オウリーケに到着。

トラムは私たちを降ろすと、素早く去っていきました。

地元の人らしき数人のお客さんは、歩き出しましたが、私ともう1組の観光客らしき家族は、降りた場所で、はてどうしたものかとキョロキョロ。

早朝で特にすることもないので、とりあえず私は、帰りのトラム乗り場を探し、28番線の逆方向に乗ることにしました。

反対路線の道もまだガラガラで、あっという間に出発地点のマルティン・モニス広場に帰ってきました。唯一違っていたのは、往復1時間ほどの間に、28番線乗り場にはすでにそこそこ人が並んでいたこと。

さてこの時点でまだ9時前。もう少しリスボン観光を楽しめそうです。

そこで昨日見かけたスタバに行くことにしました。素敵な建物だったのと、あわよくばポルトガル限定の素敵なグッズが見つかるかもという期待もありました。

残念ながらグッズはありきたりのものしかなかったのですが、少し気温が上がってきたテラス席で、美味しいアイスコーヒーをいただきました。

その後ちょこっとお土産を買い、昨日も訪れたロシオ広場近くのカフェで、遅めの朝食を食べました。エッグタルトはテイクアウトにして、機内で食べることにしました。

さていよいよリスボンともお別れです。

機内持ち込みサイズのスーツケースと26リットルのアークテリクスのバックパック、そしてアイルランドで買ったバウロンという太鼓。お土産はどうにか太鼓の隙間やトランクに詰め込めたので、今回も最後までコンパクトな荷物で旅をすることができました。

ポルトガル航空はスターアライアンスに加盟しているので、ラウンジが使えます。早めに空港に行ってのんびりすることにしました。

軽く食べたあと、次はどのお酒を飲もうか悩んでいると、一人のおじさんから声をかけられ、おすすめのポートワインを紹介してくれました。

おじさんが勧めてくれたのはヴィンテージのポートワイン。それらは私がワインとは思っていなかったお酒で、ウィスキーように胴体の太いボトルに入っていました。

赤、白、それぞれのポートワインを飲んでみると、今まで飲んだことのないような、まろやかで奥の深い味がしました。特に白のポートワインは本当に美味しくて感激。

おじさんからの「空港の免税店でも売っているよ。」という情報に、最後に良いお土産に巡り会えたと嬉しくなり、免税店に向かいました。

しかしここで「ハッ」と気づいたのは、このあとヒースロー空港で乗り継ぎがあるということ。もしEU圏内なら、開封できないようにして、液体の免税品を持って乗り継ぎができる可能性もありますが、イギリスのヒースロー空港はEU圏外。トランジット時の手荷物検査での液体の没収は大いにありそうです。

買う前に気づいて良かった〜。

ゲートの窓から見えるのは、日本には乗り入れていないTAPポルトガル航空の機体。今回のノルウェー〜アイルランド〜ポルトガル、ヨーロッパの西の端縦断の旅もいよいよ終わりです。

ヒースロー空港の乗り継ぎ時間が短すぎて、空港のバーでギネスビールが飲めないのは残念ですが、アイルランドでたくさん飲んだので、良しとしましょう。

最後に畿内から見えた面白い写真。眼下の雲に機体が写っていました。

今回も楽しい旅だったなぁ。ツギはどこへ行こうかな。