「一人旅をしよう!」と思いたった時のことは、今でもはっきりと覚えている。去年の夏、ウィーン王宮前のスタバのオープンテラスで、教会の鐘が一斉に鳴ったあの瞬間。
友達がたまたまトイレに立っていて、一人で夕景の王宮を前に鐘の音を聞きながら、「これまで友達とのおしゃべりに夢中で、こんな素敵な瞬間をいくつも見逃していたのかもしれない。そうだ、一人旅をしよう」という考えが、突然私の心を捉えてしまったのです。
海外旅行は家族や友達と一緒に行くのが当たり前だと思っていたけれど、そんなことないのかな…
友達と一緒に、子どもや家族のこと、仕事や趣味のこと、女子トーク(?)をしながら回る異国の旅は本当に楽しいけど、それって日本の日常となんか似てる…
私がしたい旅行は。観光ではなくて、その国を体験することなんだ、と気づいてしまったのです。
でもいざ一人旅をしようと思うと、いろんなマイナス点もある事に気づきました。その中でも私にとっての大きな問題は、
一人で宿泊するとホテル代が高い!
誰とも話さない旅行なんて、本当に寂しくないの?
という事でした。
一人旅に関するブログを読むと、必ずでてくるのが「ユースホステル」。安い上に、同じ部屋になった人との会話。どちらのお悩みも一挙に解決やん。でも50歳を過ぎた私に、ユースホステルに泊まることは、物理的には可能でも、心理的には大丈夫なの?
こんなことでつまずいていたら前には進めないぞ、私!と、ユースホステルを調べてみると、想像していたよりも全然おしゃれな上に、安い!
もう一回、安い!!
これは体験してみるしかない!と、急きょ5連休をひねり出し、「ドイツ、ルクセンブルク、ユースホステルを体験する一人旅」へと飛び立ったのでした。
写真は。フランクフルト市庁舎広場クリスマスマーケットのくるみ割り人形。
残念ながらマーケット開催前だったので、段ボールがいっぱい。