こんにちは、しーちゃんです。
コトルのバスターミナルにはなんとか10分前に到着し、ほっと一安心です。海外の交通機関は1、2分程度なら早めに出ちゃうこともあるので、ギリギリは禁物ですね。
ほっとしたのも束の間、コトルのバスターミナルではまた新しいパターンが出現!
バスターミナルにも関わらず改札口があり、この改札を取り仕切るおじさんが一人。
「ふむふむ、この人に聞けば良さそうだ」
ドゥブロブニグ行きのバスはどこですか?あらかじめFLIX BUSのサイトで購入したチケットを提示しながら聞くと、「これじゃあバスには乗れないよ」とそっけない返答!???
「そこのチケットセンターで、バスセンター利用のチケットを買う必要があるんだよ。」
どうやらコトルのバスセンターでは、バスセンター利用のための別料金がかかるみたいです。空港利用税みたいなもんだな、ととりあえず納得。チケットカウンターで2ユーロでチケットを購入し、これで無事改札を通れそうです。
バスが来るたびに、おじさんが行き先を告げてお客さんが改札を通っていきます。
ドゥブロブニグ以外の行き先でも、ドゥブロブニグが経由地の場合もあるので、バスが来るたびおじさんに「このバスはどう?」と尋ねることにしました。
これって結構裏ワザで、「この人は〇〇に行く人だな」と覚えてもらえると、自分のバスが来た時に、おじさんから声をかけてもらえる可能性大なのです。(ウザい乗客だと思われるリスクもありますが・・・)
30分ほど遅れてドゥブロブニグ行きが到着。もちろんおじさんとはアイコンタクトで、「これね」「そう、これこれ」のやり取り。というわけで無事午後3時55分発〜5時35分着のドゥブロブニグ行きに乗車しました。
コトルを出てしばらくは、こんなふうに海岸線沿いに良い感じのリゾートがいくつも現れます。
次の地図を見てもらうと、コトルは複雑に入り組んだ湾の1番奥にあるのがお分かりいただけるでしょうか?
海側からの鉄壁の守りと、急峻な山側からの守り、この恵まれた立地条件のおかげで、コトルが古代ローマ時代から、歴史的に重要な都市であったことがわかります。
コトルを目指して、大型豪華客船もこの入り組んだ湾を出入りしていますね。
海岸線を抜けると、帰りも行きと同様、モンテネグロ側の出国審査で30分くらいの渋滞がありました。もちろんこれは想定済み。
ところがここから未曾有の大渋滞に巻き込まれることに!!
行きは数分で通過した、モンテネグロ側とクロアチア側の出入国審査(パスポートコントロール)の数100メートルの間でバスが止まり、全く動かなくなってしまったのです。
最初は混んでるのかな?と思っていたのですが、30分、1時間と、バスは微動だにせず止まったままです。
よく見ると3つあるレーンのうち、完全に止まっているのは大型バスのレーンだけで、隣の普通の乗用車のレーンは混んでいるものの進んでいます。
1時間を超えたあたりで、バスの運転手さんが、乗客が外に出れるように扉を開けてくれました。(パスポートコントロールの近くなので、路肩には歩道があったのです)。特に小さな子どもがいる人は表に出て気分転換をしたり、情報収集係(?)のおじいちゃんは、あれやこれやと周りの人に状況を説明してくれたり・・・
結局バスのレーンは2時間全く動かないままでした。やっと動き始めてからも、前に6、7台は止まっていたため、パスポートコントロールの通過に3時間以上かかりました。
私はこの時ブログの下書きをしたり、ブラチスラバで買ったナッツやドライフルーツなどを食べたりして、のんびり待っていました。他の乗客の人たちはというと、怒るというより諦めムードで、車内はいたって平和に3時間が過ぎていきました。
それで結局、2時間全く動かなかった理由はなんなのか、誰も分からないままでした。入国審査は警察が行なっているので、軽々しく聞けないというのもあります。
ただ私たちがパスポートを提示する時、警察犬がウロウロしていたのを見て、もしかしたら、前をいくバスの乗客や荷物から警察犬が何かを嗅ぎ取って、一人一人の荷物を検査、なんてことがあったのかもしれません。
前の座席のルーマニアから旅行中のカップルと話をしたのですが、「日本に行くのが私たちの夢の一つ」と言われました。
私も自分のことを話すと、ぜひルーマニアにも来てほしい。ブカレストはとても美しい街だよと教えてもらいました。私はルーマニアというと、オリンピック体操のコマネチ選手くらいしか思い浮かびませんが、彼らはアニメや東京のことをよく知っていてくれてとてもありがたく、そして少し申し訳ない気持ちになりました。
結局バスは夜10時ごろにグルーズのバスターミナルに到着。4時間半の遅れでした。
さていよいよ明日はドゥブロブニグ旧市街です。楽しみ〜。
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