朝にミュンヘン空港に到着し、まずはルフトハンザエクスプレスバスでミュンヘン中央駅に向かいました。今日の目的地はミュンヘンではなく、ここからまたバスに乗ってアルプスの小国、世界で6番目に小さい国、リヒテンシュタインです。
でも明日の夕方にはまた戻ってくるので、スーツケースは駅のコインロッカーに預けておきます。私のスーツケースは機内持ち込み可能なコンパクトなものなので、1日4ユーロ。(明日の取り出しの際にも追加の4ユーロが必要)。ここからはバックパックだけなので軽々なのです。
ところで今回の東欧の旅で、すごーくお世話になる予定のFLIX BUSですが、ミュンヘンが発祥の地で、本社もここにあるそうです。だからなのか、ミュンヘンの バスターミナルはFLIX専用でめちゃめちゃ広かったです。
バスはちょっと遅れて到着。運転手さんが下りてきて、チケットのQRコードとパスポートを確認して乗車です。今回は長距離フライトの後のバス移動だったので、バスでゆっくりできるようにと、隣の席もプラス2ユーロで購入しておきました。しかし飛行機でよく寝れたので、あまり必要なかったかも（笑）
あと、後から分かったことですが、FLIXバスは購入時に、座席予約ができる場合と、できない場合があったのですが（値段に関わらず）、なぜか私が予約できたバスに、予約のない人がいたり、その逆もありました。つまり同じバスに座席の予約をしている人としていない人が混在しているみたいなのです。ということは、2席取っていても「空いていますか？」と聞かれるので、その度に「2席購入しています」と言わなければなりません。なんかめんどくさいので、もう2席買うことはないかなと思いました。（混んでるとやっぱり断りにくいので・・・）
さて、バスは予定の12時を少し過ぎてミュンヘンを出発、リヒテンシュタインへ向かいました。
途中、リンダウでオーストリアの警察官が乗車してきてパスポートチェックがありました。というのもこのバスの停留所が、リンダウ(ドイツ)〜ブレゲンツ(オーストリア)となっていて、その後スイスに入り、ファドーツ(リヒテンシュイン)へ向かうからです。つまり30分くらいの間に4ヶ国を走ることになります。
そしてこのバスの最終目的地は、なんとイタリアのミラノなのです。
ところでこのパスポートチェックですが、帰りはなかったので、抜き打ち的なものなのかもしれません。
バスは15時15分から少し遅れて、リヒテンシュタイのファドーツに到着しました。
バス停の近くにはライン川が流れていて、対岸はスイスです。アルプスの景色に癒されながら、「ちょっと遠かったけどここまで足を伸ばしてよかったなぁ」と嬉しくなりました。
バス停からファドーツ中心部までは徒歩10分ほどなのですが、とってものどかな景色の中を歩いていきます。
ファドーツは市街地の後ろに山が迫っていて、目の前にはライン川が流れています。小国が生き残るためには地形がすごく重要になってくるというのを、以前ルクセンブルクを訪れた時に痛感しましたが、リヒテンシュタインの地の利はそんなところにあるのかもしれません。
ちなみにリヒテンシュタインはタックスヘイブンの国として知られ、ペーパーカンパニーが多いそうですよ。
さて、まずは観光案内所に向かい地図をもらうことにしましょう。そして今回は、観光案内所にもう一つ目的があります。それは入国スタンプをパスポートに押してもらうことです。なんちゃって入国スタンプですが、3ユーロで押してもらえます。たぶんこれがリヒテンシュタイン一番のお土産。
地図も手に入り、リヒテンシュタイン大聖堂や可愛い市庁舎(ラートハウス)などを回ります。天気予報によると明日は雨なので、今日のうちに街歩きをし、美術館は明日行くことにしましょう。
実はリヒテンシュタインの一番の観光名所であるファドーツ城が全面的な工事中で、今回は見に行くことができません(涙)。ルパン三世の名作「カリオストロの城」は、このファドーツ城がモデルで・・・あー残念。でもこれは旅行あるある。気持ちを切り替えていきましょう。
この後市街地を少し離れて、旧ライン橋をめざしました。この橋はこちら半分がリヒテンシュタイン、向こう半分がスイスという、2ヶ国を跨ぐ橋なのです。この橋を渡るだけで徒歩での国境越えを体験できました。
橋を渡ったスイス側はサイクリングロードになっていました。矢印の先に書かれているのは「Churクール」の文字。
クールは、スイスの世界遺産ベルニナ特急の出発地として有名です。約8年前にクールからベルニナ特急に乗りましたが、本当に最高な鉄道旅で、クールの文字に嬉しい記憶がよみがえりました。
さてそろそろ今夜の宿泊地、シャーンに向かうことにしましょう。バスで15分足らずですが、さらにアルプスが迫り、美しい景色が広がる場所でした。ここにシャーンユースホステルがあります。
物価の高い上、ホテルが少ないリヒテンシュタインで、安くて評判の良いホテルを探すのは不可能。ということで、今回は久しぶりにユースホステルに泊まります。（この旅でのホステル宿泊はリヒテンシュタインとミュンヘンの2ヵ所）。以前はホステルもけっこう楽しめていたのですが、ほかの人に気を使うのでやっぱり疲れます(年齢のせいあるかな)。旅の最初の２泊だけ、なんとか乗り切らなければ！
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