トレド駅から旧市街に行くなら徒歩が断然おすすめです。なぜなら旧市街の入り口アルカンタラ橋までならたったの10分ほどで歩けるからです。
ガイドブックに記載されている2〜30分という所要時間は、旧市街の中心ソコトベール広場までの所要時間なのだと思います。
旧市街に歩いて向かうからこそ見られる景色もあります。ぜひチャレンジしてみてください。
トレドは、1561年にマドリードに首都が移るまで、政治・経済の拠点として繁栄した街で、その姿がそのまま残っているため「16世紀で歩みを止めた街」と言われているそうです。またキリスト教、ユダヤ教、イスラム教の3つの文化の影響を受けた建造物が混在する独特な街並みが特徴的です。ちなみに1986年に、旧市街全体が「古都トレド」として世界遺産に登録されています。今日はそんなトレド旧市街への行き方をご案内します。
美しいトレド駅に感激です
トレドへはマドリード・アトーチャから高速列車で30分足らず、物々しい手荷物検査の割には、あっという間に列車の旅は終わります。
トレド駅は、とてもエキゾチックで美しい駅舎。否が応でもテンションが上がります。
地図を見てみましょう
地図はこちらになります。起点となっている「Renfe」はスペインの国鉄のことなのでここがトレド駅になります。
アサルキエル橋方面行きとの分岐点さえ間違わなければ、簡単に行くことができます。
まずは旧市街の入り口アルカンタラ橋を目指すことにしましょう。
まず駅舎を背にして右の方に歩き始めます。トレドは鉄道の終点になっているので、線路の無い方に向かって歩きます。
すぐに大きなロータリーが現れます。まっすぐ行く道の方がメインの通りになりますが、ここで左の道の方に曲がります。(もし間違えて直進しても、遠回りですが旧市街には着きます。後で説明します。)
あとは、ほとんど道なり歩くとアルカンタラ橋が見えてきます。
アルカンタラ橋はこんなに美しい橋です。バスで直接旧市街に入ってしまい見逃すなんて、もったいないと思いませんか。
大きな道からタホ(テージョ)川のほとりに降りる小道もありました。そこからアルカンタラ橋を見上げて撮影するのもおすすめです。
*タホ川はスペイン語、テージョ川はポルトガル語読み
また旧市街に向かう道は、美しいトレドの遠景を眺めながら近づいていくので、歩いて旧市街に入る方法はほんとおすすめです。
アルカンタラ橋を渡った後は、階段を上って旧市街の中心部に入る方法と、エスカレーターを使って入る方法があります。
階段で旧市街の中心部へ行く
足に自信のある人は、ぜひそのまま階段を使って旧市街中心部に入ってください。
橋を渡ると、すぐにイスラムの影響を残した鍵穴型のアーチが見えます。
階段を上りきった場所から見えるアルカンタラ橋は、苦労を忘れさせてくれる美しさです。
階段を登りきると建物の屋上のようなところに出て、エスカレーターの終着点に合流します。そこは北の方角を見渡す展望台になっています。ここから見えるタホ川の景色も素晴らしいです。
そこからソコドベール広場はゆるい上り坂を歩いてすぐです。
エスカレーターで旧市街の中心部へ行く
アルカンタラ橋を渡ってすぐのところに、エスカレーターの案内板があります。
この地図を見てもらうと、ピンクの矢印がアルカンタラ橋と渡った後の方向です。
そのままオレンジのルートを回り込むとエスカレーターがあります。ピンクで囲んだところです。観光バス(定期バスではありません)の駐車場から乗る人が、一番下からの1本目のエスカレーター。アルカンタラ橋から歩いた場合は、2本目のエスカレーターから乗って上へ向かいます。
トレド周辺を地図を使って説明します
いまひとつわかりにくかったトレド旧市街と駅、バスターミナルの位置関係が、インフォメーションでもらった地図を見てスッキリ理解できました。簡単に説明しますね。
上の地図で確認してもらいたいのが、
ピンク Renfe (国鉄駅)実際には地図よりもう少し右のほうになります。
青 バスステーション
緑 Zocodover 広場(ソコドベール広場)
紫 Bisgra gate(ビサグラ門)ここにもインフォメーションがあります。
黄色い大きな丸はトレドの旧市街の全体を表しています。
緑が、Pza.Zocodover (ソコドベール広場)になります。インフォメーションやソコトレン乗り場はここにあります。
この位置関係さえ理解していれば、もしうっかり最初の分岐点を行き過ぎても、そのまままっすぐ歩き違うルートでトレド旧市街には入れます。
たとえばインフォメーションでもらった地図で紫の印をつけたところは、古都トレドの表玄関「ビザグラ新門」です。イスラム時代に作られた城門の名残を残す素晴らしい門です。この門から旧市街に入るという方法もあります。その場合は上り坂を歩いて旧市街中心部に向かいます。
実際に、駅からここに向かって歩いている人もいました。
いかがですか?
この記事が、駅から歩いてみようかな?と思う人のお役に立てれば嬉しいです。
トレドは川に囲まれた小高い丘の上の都市です。遠くにトレドの街を眺めながら近づいていくことになるので、迷うはずがないのです。方向音痴の人も、目的地が見えているので必ずトレドに到着します。自信を持って歩いてくださいね。
私自身も、遠景の写真を撮りたくてあっちこっち歩き回り、旧市街の入り口はいろんな方向にあることがわかりました。
それでは、つぎはいよいよトレド観光です。
もしよければこちらの記事も参考にしてください。