四万温泉を訪れたら、せっかくなので温泉を楽しむ以外にも周りの観光地へちょっと足を伸ばしたいですよね。先日四万温泉を訪れ、公共交通機関と徒歩で観光地を回ってきました。とても素敵なルートでしたが、あまり紹介されていないので、体験記も含めてここでご紹介したいと思います。
四万温泉から四万川ダムへ
四万温泉に来たからには温泉三昧！と決めていましたが、2日目は、東京行き13時45分発のバスまで少し時間があるので、２〜3時間で周辺の観光地を回ることにしました。「四万川ダム」と、ダム湖である奥四万湖の「四万ブルー」と呼ばれる湖面の色が素晴らしいと聞き、訪れることにしました。紅葉も始まり期待できそうです。
タイミングよく、2022年度は10月15日（土）から11月13日（日）まで、四万温泉から四万川ダムまでの「四万温泉ぐるりんバス」が運行しています。ダムまでは徒歩で向かう予定でしたが、バスを使えば上りの体力と時間の節約になります。バス停は「四万グランドホテル」の目の前です。1日乗車券、１回乗車券は共に500円です。（IC乗車券は使用不可） 私は片道利用でしたが、もし必要なら、１日乗車券はバスの運転手さんから買うことができます。
https://kan-etsu.net/files/libs/10291/202209271730398766.pdf
四万川ダムへ徒歩で向かう場合は40〜60分で歩けそうです。基本的には緩やかな上りと平坦な道が続き、最後のダムの勾配を登るところだけはちょっときつい上りといった感じです。
バスがないシーズンは、行きはタクシーで向かい、帰りだけハイキングというのも良いですね。
四万川ダムは全国第2位の人気のダム
日本一人気のあるダムは、誰もが知る「黒部ダム」ですが、第2位はなんと四万川ダムなのです。今まで黒部ダムなど大小いくつかのダムを訪れたことがありますが、四万川ダムは実際に訪れてみて、全国2位の栄誉に恥じることのない素晴らしいダムでした。
訪れたときの湖は残念ながら緑っぽい色でした。これは前日の雨のせいで変色してしまったようです。繊細なんですね。普段は「四万ブルー」と呼ばれるとても美しい青色で、これは全国でも有数の透明度を誇る湖だからこそ作り出せる色のようです。特に冬から春の雪解けの季節の湖面が美しい青色をしていると、バスの運転手さんから教えてもらいました。
四万川ダムでは、ダムのへりを端から端まで歩いたり、奥四万展望台に登ったり、四万せせらぎ史料館兼カフェを訪れたりできます。思ったよりゆったり楽しめます。
もし訪れるのが平日なら、ダムを渡りきったところにある四万川ダム管理事務所で、密かなブームになっている「ダムカード」をもらうことができます。
四万川ダム〜日向見公園 四万川ダムは上からだけではなく、下から見ても迫力抜群
四万川ダムを堪能したら、ダムから徒歩10分ほど下ったところにある日向公園を訪れましょう。ダムを真下から見上げる大迫力の景色を見ることができます。
公園から少し階段を降りると、ダムの放水口から流れる川辺まで降りることができます。もちろん放水時は増水して危険なため近くことができないので、放水がない時のお楽しみです。
日向見公園〜日向見薬師堂 国の重要文化財のお堂は必見
日向見公園から次の目的地、日向見薬師堂へは徒歩10分です。日向見薬師堂は1950年（昭和25年）に国の重要文化財に指定されている、茅葺き屋根のとても可愛らしい薬師堂です。
そして目の前には、四万の病を治すといわれる四万温泉発祥の地「御夢想の湯」があります。「御夢想の湯」は石をくりぬいた湯船があり、共同浴場のため誰でも無料で入ることができます。ただし小さなお風呂なので、混雑している時は少し待つことがあるかも知れません。お風呂に入る時間がない時は、薬師堂の前に日向見薬師の足湯があります。
日向見薬師堂〜四万温泉は徒歩20分
日向見薬師堂から四万温泉へは徒歩で約20分です。歩いていると右手に四万グランドホテルの看板が見えるので、そこからは車道を外れて温泉街へ下っていきましょう。
四万温泉街の入り口から日向見薬師堂へは、徒歩約20分です。ぐるりんバスがないシーズンや、時間があまりない時は、日向見薬師堂を訪れるだけでも十分楽しめます。目の前の「御夢想の湯」の入る以外にも、お堂のすぐ横にはきれいな足湯があり、のんびりできます。訪れる際にはタオルをお忘れなく！
いかがですか。四万温泉を訪れる際はぜひ周りの観光地にも足を伸ばしてくださいね。自然の中を歩くのはとても気持ち良かったです。さらに２泊、３泊と時間がある方は、いろんな滝巡りも楽しめるようですよ。
