モンセラットの山の中腹にある修道院付属の大聖堂には、触れると願いを叶えてくれるという「黒いマリア像」があります。
8月初旬のトップシーズンだから混んでるのかな?スペイン広場を7時56分発のカタルーニャ鉄道に乗ってやってきた私は、触れることができるのかな?
登山列車を降りると、モンセラットの修道院はもう目の前です。
すぐにでも大聖堂に向かいたいところですが、まずはいつものようにインフォメーションで地図をもらうことにします。
地図は英語版しかありませんでしたが、ここではまさかの日本語版のパンフレットがありました。
インフォメーションのお姉さんはドヤ顔で、とっても嬉しそうにパンフレットをくれます。「神秘性」とはあまり普段使わない日本語ですね。でもなんかモンセラットにぴったりの気がします。
インフォメーションのすぐ隣の階段を上がります。
修道院前の広場に出ると、特徴的な奇岩がニョキニョキ生えています。
さらに進むと大聖堂があります。この中の祭壇に黒いマリア像は祀られています。
黒いマリア像は「モラネータ」という名前で親しまれている、12世紀ごろに作制されたロマネスク様式の彫刻です。一人の羊飼いの青年がサンタ・コヴァ洞窟で、このマリア像を見つけて以来、モンセラットは多くの巡礼者が訪れる聖地になったということです。
大聖堂の、キリストと12人の使途が並ぶファサードは、ナポレオン軍による崩壊(1811年)の後、1901年に修復されました。
大聖堂の前の広場の右側に、黒いマリア像に触れるために並ぶ場所があります。ちなみに入場料はかかりません。時刻は9時45分ごろ、列はまだそんなに伸びていません!100人弱くらい?
これならいけそう!と、黒いマリア像の行列に並ぶことにしました。
広場の柱には各国の言葉で、次のようなメッセージが書かれています。
しかし列は一向に動く気配がありません。大聖堂の扉が閉まったままなのです。そうこうしている間に団体の観光客の人たちが到着して、どんどん後ろの行列が伸びていきます。
10時になっても扉は開きません。しかしここで列を離れるのも、なんだか惜しい気がします。
こんな看板が立っています。
おそらく通常なら、この時間は触れられるのだと思いますが、イレギュラーもあるようです。
待ち始めてちょうど30分。10時15分に大聖堂の右の扉が開きました。前方の人からどんどん中に入っていきます。
入り始めると、私の順番はあっという間にやってきました。大聖堂の脇の右側の通路を、早歩きでどんどん前方に進んでいきます。(歩きながら撮ったので、写真が完全に曲がっていますね)
大聖堂内部からは鉄の塀があり、近くで見ることができない装飾品の数々も、間近で見ることができます。
絵画だけではなく彫刻も。
キリスト像の後ろの装飾が素敵ですね。
目の前に階段が見えてきました。黒いマリア像は祭壇の上部に祀られているのです。
期待が高まります。
少し広いところにでました。
入り口には撮影可のマークがありましたが、正直、こんな神聖な場所で写真を撮り続けて良いのかどうか悩みます。しかしここにも撮影可の案内板が。これってストロボ不可だけどカメラは撮っていいってことですよね。
右に曲がって階段を上ると、そこにマリア様がいらっしゃいます。
下から見上げるように次の順番を待ちます。
順番がやってきました。さすがにマリア様の目の前でカメラは構えられないので、写真はありません。黒いマリア像に触れると願いが叶うということでしたが、願いを考えるのをすっかり忘れていました。
マリア様に触れながら、家族の健康と、この場所に来ることができた幸せを感謝しました。
階段を下りながら振り返ります。
マリア様の後ろ姿です。
なんかすごい体験をした余韻が残っています。
いったん外に出た後、また大聖堂の中に入り、祭壇の上部に祀られてる黒いマリア像を下から見上げました。マリア様がかなり遠くに見えます。私と同じように、並んでいた人たちが次々とマリア様に触れているようです。
ただし大聖堂内は撮影不可なので写真はありません。
いろんな形のランプがたくさん吊るされていて、とても美しかったです。
修道院内をぶらぶら歩くと、素敵なおみやげ屋さんとカフェを発見。
朝食は、ホテルの部屋で簡単な物を食べただけだったので、おやつがわりにコーヒーとデニッシュをいただきました。
さて次はフニクラに乗って、モンセラットの山の上に登りましょう。
モンセラットではケーブルカーで登るサン・ジョアンと、ケーブルカーで下るサンタコバに行きました。それぞれの記事についてまとめています。
こちらからどうぞ。