こんにちは、しーちゃんです。
今日は熱田神宮の南門の近くにあるひつまぶしの名店「あつた蓬莱軒 本店」「あつた蓬莱軒 神宮店」のお話です。
名古屋に行ったら食べたいグルメの一つにひつまぶしがありますよね。
うなぎの価格が、まさにうなぎのぼりのご時世ですが、やはりうなぎの魅力にはかないません。
それではさっそく、行列必至の「あつた蓬莱軒 」の来店の際に押さえておくべきポイントと、予約をとった後、時間が来るまで、熱田神宮を堪能していただく方法をご紹介したいと思います。
まずは当日お店に行き、予約を取る
「あつた蓬莱軒」は、予約は、会席料理等についてのみ受け付けているようですが、ひつまぶしについては受け付けていません。
しかし店頭に並び続ける必要はありません。お店に直接行き、予約の時間さえ取ってしまえば、その時間が来るまで、熱田神宮をのんびり参拝していれば良いのです。
予約の受付開始は10時30分
開店時間は11時30分です。
ちなみに
本店の定休日は 水曜と第2・4木曜
神宮店の定休日は 火曜と第2・4月曜
どうしても早めにランチを済ませたいという方は、10時30分より早めに行き並ぶのが良いでしょう。時間にこだわらないのであれば、10時30分を少し過ぎてから行くと、並ばずにすぐに予約を取れます。ただし予約時間は遅くなりますが。
予約は参拝前に取る
熱田神宮にお参りしたい気持ちをぐっとこらえて、先にお店の予約をしましょう。
「あつた蓬莱軒 神宮店」は熱田神宮南門のすぐ前、「あつた蓬莱軒 本店」はそこから徒歩4分です。
オススメのアクセスは、地下鉄の「伝馬町」から行く方法です。名鉄の「神宮前駅」からだと神宮店まで徒歩10分くらい、本店だと15分くらいかかるでしょう。JRの「熱田」から南門はちょうど反対側になるので、さらに距離があります。夏に歩いて、ちょっとバテた記憶があります。
予約を取れたら、熱田神宮をじっくり参拝
ある意味、ここからが今日の記事のメインです。
熱田神宮を訪れて、本宮だけを参拝して帰るなんてもったいない。その上「あつた蓬莱軒」の予約の待ち時間が長い場合、時間を持て余してしまいますよね。
今日はそんなあなたに、待ち時間を使って熱田神宮をじっくり回る方法をご案内します。
まずは本宮を参拝しましょう
「あつた蓬莱軒 」のそばにある熱田神宮の南門は、本門になるので、ここからまっすぐ参道が伸びています。左手にある手水舎でお清めして、まずは本宮に向かいましょう。
本宮でお参りをすませたら、さっそくスタートしましょう。(ピンクのルートが、ざっくり回るおすすめ参拝ルートです。)
こころの小径を歩きます
本宮の左側に道があるので、その道をまっすぐ歩きましょう。塀の向こうには、普段見ることのできない本殿の屋根を見ることができますよ。
まずはまっすぐに行った突き当たりにある「一之御前神社」をお参りをしましょう。
「一之御前神社」は、天照大神(熱田大神)様の荒魂をお祀りしている神社です。
実は「一之御前神社」のあるこの地は、2012年に立ち入りが許されるまでは禁足地だったのです。禁足地というと神職の方だけが立ち入ることが許される神聖な場所です。
ところで荒魂って??となった方に簡単に説明をしますね。
神道では、霊魂は大きく「和魂(にぎみたま)」と「荒魂(あらみたま)」に分けられますが。和魂は神霊の主なる性格とされていて、穏和、親愛、調和の面に対する神性を崇めています。一方、荒魂は建設的、神取的な勇猛、創設の面に対する神性を崇めているのです。
荒魂様は、新しいことを始めるときにお参りすると大きな力をいただけるといわれています。ここはしっかりとお参りしましょう。
次は本宮の裏側に回りましょう。
本殿のある真裏に、鳥居とお賽銭箱があります。こちらにお参りすることは「裏参り」と呼ばれます。ここでは正面の拝殿よりも本殿に近い場所でお参りができるのですよ。
私は1月6日(土)に熱田神宮を訪れたので、正面の拝殿は、まだまだ初詣の参拝者がいっぱいでしたが、裏参りではこのようにゆっくりと神様をお参りすることができました。まさに裏技?
本宮の裏をまっすぐ進むと、熱田神宮の森に入っていきます。その名の通り「こころの小径」という感じです。
道なりに歩くと「清水社」が見えてきます。この日は年始ということもあり、「清水社」の階段下にある「お清水」に長蛇の列ができていました。
「お清水」で、3度水をかけて祈願すると願い事が叶うとか、この水で肌を洗えば綺麗になるとか言われているそうです。私は列に並ぶのは諦めて、写真左手にチラッと見える「清水社」にお参りをしました。
「清水社」の少し先の右手には「土用殿」があります。
明治時代の御社殿改造までは、三種の神器のひとつである「神剣(草薙の御剣)」がここに奉安されていたそうです。
ところで皆さんは三種の神器って知っていますか?
三種の神器というのは、日本神話において、天孫降臨の時に、瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)が天照大神から授けられたという「鏡・玉・剣」のことを指します。
鏡は伊勢神宮の内宮に、勾玉は皇居に、そして剣は熱田神宮にあるのです。(このことからも、熱田神宮ってすごい神社だということがわかりますね)
熱田神宮は、まさにこの草薙の御剣が祀られたことにより、この地に置かれることになったのですが、1900年前の創祀以来、草薙の御剣の姿を目にした人はいないとされていいます。決して開けられることのない何かに納められているのかもしれませんね。実際にその剣が存在するのかな?なんて考えると不謹慎でしょうか。しかし神話の時代から守られている剣があるなんて、考えただけでもワクワクします。草薙の御剣、熱田神宮で、また次の2000年もこのように大切に祀られていくんですね。ロマンがありますね〜。
日本三大土塀の信長塀も
戦国時代が好きな人にはこちらはいかがでしょう。信長塀です。
この塀は、織田信長が桶狭間の戦いの前に熱田神宮にお参りをして大勝したため、そのお礼として奉納したものだそうです。
日本三大土塀の一つということですが、土塀にまで、三大・・があったなんて。
かつて三大土塀の一つ、西宮神社の土塀を見た時も同じことを思ったような気がします。
宝物館には刀女子必見のお宝も
草薙の御剣を祀る熱田神宮の宝物館には、素晴らしい名刀のコレクションがあります。
常設展は300円とお手頃ですが、なんと無料で見ることのできる名刀もあるのです。
宝物館の入り口を入ってすぐのところに、2メートル以上の大太刀「太郎太刀」が展示されています。ここはチケット売り場の前になるので、無料で自由に見ることができます。
そしてこの「太郎太刀」は、刀女子の間で人気のゲーム「刀剣乱舞」のキャラクターにもなっているのです。
「刀剣乱舞」は、刀剣が擬人化された「刀剣男子」を集めて、歴史上の合戦場で敵を討伐していくゲームで、ミュージカルやアニメにもなっているんですよ。
私たちの予想もつかない形で、神社のいろんな魅力が若い人たちの受け継がれていくのは、本当におもしろいですね。
私が新春に行った時は、新春の企画展が催されていて入館料は800円でした。
日本刀は「太郎太刀」以外の名刀も多く展示されていて、見応えがありました。さらに、徳川家代々の将軍の直筆の書もあり、小規模ながら楽しめる内容になっていました。
宮きしめんを食べるという手も
待ち時間が長い時、まず宮きしめんを食べるという手もあります。
お正月メニューの宮福きしめんはちょっと豪華ですが、普通の宮きしめん(650円)なら、待ち時間2時間もあれば、ひつまぶしには差し障りはなさそうですね。
私はお正月ということで正月限定の「宮福きしめん」をオーダー、夫とシェアして、その後境内を歩き回ったので、ひつまぶしもばっちり完食できましたよ。
ちなみに夏には、冷たい冷やし宮きしめんが売られています。
熱田神宮の境内には、ここで紹介したい以外にも、本宮や摂社・末社を合わせると44社の神社があります。たくさんありますね。
今回は「あつた蓬莱軒」の待ち時間を利用して、なんていう本末転倒の書きだしで始まりましたが、熱田神宮の魅力が少しでも伝われば幸いです。
もちろんひつまぶしを食べなくても、熱田神宮は本当に素晴らしい神社なんですよ。