こんにちは、しーちゃんです。先週末は静岡にある久能山東照宮へ行ってきました。久能山東照宮は、日光東照宮に比べると知名度は低いですが、豊かな自然に囲まれ、5分ロープウェイで渡れば、日本平から富士山の絶景も楽しめる素晴らしい神社です。
その上、静岡駅前から無料シャトルバスも出ているのでお得にお参りすることもできますよ。
では、さっそくご紹介することにしましょう。
久能山東照宮の由緒
日光東照宮のことを知らない人はほとんどいないと思いますが、久能山東照宮となると「???」という人も多いのでは?
久能山東照宮は日光東照宮と同じく、徳川家康をお祀りした神社です。
実は徳川家康は、征夷大将軍を退いたのち、江戸を離れて駿府城(静岡駅近く)に移り住みました。竹千代と呼ばれていた頃から幾度と縁のあったこの地を、家康は愛していたんですね。
家康は自分の死後について、「遺体は駿河国の久能山に葬り、一周忌が過ぎてから日光山に移して祀るように」との遺言を残しました。
この遺言により、遺骸はまず久能山に埋葬されました。そしてそこに久能山東照宮が創建されたということなのです。
久能山東照宮への行き方は2つある
久能山東照宮への行き方は、大きく分けて2つあります。
1つは江戸時代から400年続く1159段の石段を上る方法です。
もう1つは、富士山と駿河湾を望む景勝地、日本平からロープウェイで向かう方法です。
石段を上る方法
石段を上る場合は、石段下までマイカーやレンタカーで向かう必要があります。以前は無料シャトルバスが出ていましたが、すでに廃止になったようです。階段下の駐車場やお土産屋さんの駐車場に車を停めて、階段を往復することになります。
ちなみにこのあたりは「石垣イチゴ」の名産地で、階段下の鳥居の前には、苺や苺グッズの販売、苺づくしのメニューが揃ったお店がありました。
さてここから1159段の石段を登ります。ちょっとひるんでしまいそうになりますが、思ったより楽に登れました。
1段、1段が低くて、のんびり登れます。また眼下の駿河湾の景色が素晴らしいので、立ち止まって写真を撮ったりしているうちに着いてしまいました。
一般的に階段を登る所要時間は20〜30分ということでした。
階段の数は、1156 「いちいちご苦労さん」と覚えるようですよ。
石垣イチゴのビニールハウスが並んでいます。実はこのビニールハウス、海岸沿いに8キロも続いているそうです。
一の門が見えたら、そこが久能山東照宮の入り口です。
ロープウェイで行く方法
階段を登らずロープウェイで行く方法が、実は一般的な行き方になっているようです。マイカーやレンタカーの場合は、ロープウェイ乗り場にある駐車場を利用します。
公共交通機関の場合は、まずは静岡駅から日本平に向かいます。日祝日だとバスは1時間に1本の割合で出ています。詳しくはこちらからどうぞ。
ロープウェイの時刻表の下の方にバスの時刻表があります。
ここからロープウェイに乗ると約5分で久能山東照宮に到着します。
ロープウェイを降りると、久能山東照宮の入り口がすぐ見えます。
久能山東照宮を作った大工頭 中井正清は江戸時代の安藤忠雄?
久能山東照宮を作った中井正清が手がけた建築物が本当にすごいんです。
二条城や江戸城、知恩院、江戸の町割り、増上寺、名古屋城、日光東照宮など、当時の徳川家関係の重要な建築物はほとんど彼の手によるものなのです。
久能山当正宮は、日光東照宮と同じ権現造りです。日光東照宮はこの久能山東照宮を元に作られたと言われているんですよ。
ちなみに、本殿、拝殿、石の間は国宝に指定されています。
また平成18年に、50年に一度の塗り替えが終了しているので、建物は美しく、すでに鎮座してから400年も経っているのが信じられないくらいです。
日光よりも徳川家康感がいっぱい
徳川家康が愛した静岡や久能山ですが、静岡県民もまた家康をとても愛しているのを感じます。それを証明するかのように久能山東照宮の境内には徳川家康感がそこかしこにありました。
まずは手形。家康は、身長155cmと案外小柄だったんですね。手形は、160cmの私の手より大きかったです。
裏手の階段を登ると、家康のお墓があります。家康の遺体は日光に移されず、実はここ久能山に眠っているという説もあるようです。
家康が唱えた金のなる木は・・・
よろづ程よ木…万事程よいこと
志ひふか木…慈悲深いこと
志やうじ木…正直
だそうです。
なるほど、うまい具合に言うもんですね。
久能山東照宮の帰りにおすすめ 日本平と「日本平ホテル」
久能山東照宮の帰りにぜひ寄って欲しいのが、日本平からの絶景を見ることと、日本平ホテルです。
久能山東照宮の入り口前から日本平行きのロープウェイに乗れます。
しかし・・・私が日本平から見た景色は、残念ながらこれ。
本来なら目の前に富士山が見えるはずだったのですが(涙)
海に浮かぶ緑は、三保の松原ですね。
気を取り直して日本平ホテルに向かうことにしましょう。ホテルへは日本平ロープウェイ駅から10分〜15分くらい歩きますが、気持ちの良い道で、基本的に下りなので簡単に歩けます。
ホテルのロビーからはこの景色を見ることができます。この窓の向こうに大きな富士山がドーン!と見える・・・・はずなのです。
ホテルにはランチやお茶をいただけるラウンジレストランや和食の店もあります。ちょっと高めだけどおすすめですよ。またお土産売り場もあります。値段は静岡駅で買うのと同じくらいでした。
また静岡駅行きのシャトルバスも出ているので、ここでのんびりお茶をしながら時間を調整して、シャトルバスを利用させていただくと言う方法もありますね。
ただし定員をオーバーした場合は、乗車できないこともあるようです。注意してくださいね。
心配な方は、日本平ホテル前には、しずてつジャストラインのバスの停留所もあるので、こちらからは必ず乗車することができます。休日はその方が安心かもしれませんね。
いかがでしたか?久能山東照宮の魅力が伝われば嬉しいです。
時間とお財布に余裕がある人は、日本平ホテルに1泊なんていうのも素敵かもしれませんね。早朝の、気温が上がる前の空気の澄んだ時間帯なら、富士山がくっきり見る確率も高いですよ。
最後に帰りの新幹線から見えた富士山を。