ワシントン旅行のハイライトといえば、スミソニアン協会の博物館・美術館めぐりですね。
国立美術館である「ナショナル・ギャラリー」は、スミソニアン協会のものではありませんが、まさにスミソニアン群一帯の中にあります。
主な展示は13世紀以降の西洋美術のコレクションで、その内容は目を見張るものがあります。
レオナルド・ダヴィンチの作品を始めとして、ジョット、ボッティチェリ、ラファエロ、ルーベンス、エル・グレコ、フェルメール(なんと4点も)、レンブラント、セザンヌ、ゴッホ、マネ、モネ、などなど・・・
誰もが知っている有名な画家の第一級クラスの絵画が、本当にたくさん展示されています。
そして「ナショナル・ギャラリー」は、誰もが入れる美術館を目指し、開館当初から無料で入館できるのです。
今日はそんなワシントンの「ナショナル・ギャラリー」の作品や、ちょっと役立つ情報をご紹介したいと思います。
日本語のフロアマップがある
無料の美術館や博物館の場合、フロアマップをもらえないところもありますが、「ナショナル・ギャラリー」では、日本語のフロアマップをもらえます。
展示室は国や年代ごとに分かれているので、フロアマップがあると便利で、とても効率よく回ることができます。
折りたたまれた大きなフロアマップですが、特にここの部分がすごく役立ちます。
オーディオガイドを無料で借りられる
「ナショナル・ギャラリー」には、ハイライト作品を解説してくれるオーディオガイドの貸し出しがあります。
貸し出しカウンターは、メインエントランスから入ってすぐ右側です。こじんまりとしたカウンターなので、お見逃しのないように。
オーディオガイドは日本語バージョンもあり、料金はなんと無料!!これを使わない手はありません。
解説はなかなかの充実ぶりで、「さらに詳しい解説を聞きたい方は・・・」なんていうサイドストーリー的なオプションもたくさんありました。(全部聞くのは不可能でした)
さらにオーディオガイドを借りるともれなく付いてくるのが、ディレクターがチョイスしたおすすめ作品のパンフレットです。
パンフレットには、26点の作品写真と作者名、作品名、制作年、館内の展示場所が書かれており、これを頼りに回るだけでも、とても満足できる鑑賞になる内容です。
ここまで読んで、「オーディオガイドを借りてみよう」と思われた方は、ぜひイヤホンを持参してください。
オーディオガイドはヘッドフォンタイプではなく、耳に直接機械を近づけて聞くタイプなので、パンフレットを見たり、移動しながら聞く際には、どうしてもじゃまになってしまいます。
オーディオガイドにはイヤホンの差し込み口があるので、首からオーディオガイドをぶら下げて解説を聞くことができます。
オーディオガイドを借りる際には、名前を確認できるもの(パスポート以外)を預ける必要があります。私は銀行のキャッシュカードを出したところOKだったので、それを預けました。
予習や復習ができるアプリもおすすめ
「ナショナル・ギャラリー」はどこまで太っ腹なのでしょうか。なんと無料のアプリも作っているのです。
https://www.nga.gov/visit/tours-and-guides/mobile-app.html.html
予めインストールしておけば、作品鑑賞の予習ができる上、来館前から気分を盛り上げることもできます。
オーディオガイドとは少し違う作品のラインナップなので、当日は二刀流でいくのも良いかもしれません。
また現在行われている企画展の情報や、ガイドツアーの情報も、このアプリから手に入れることができます。
展示作品の一部を紹介します
「ナショナル・ギャラリー」は全館撮影可能です。それでは作品の一部を紹介したいと思います。
レオナルド・ダ・ヴィンチ 「ジネヴラ・デ・ベンチの肖像」
アンジェリコとリッピの合作 「東方三博士の礼拝」
ラファエル「アルバのマドンナ」
ルーベンス「ライオンの巣窟の中のダニエル」
レンブラント「自画像」
ゴヤ「デ・ポンテホス公爵夫人の肖像画」
ドガ「4人の踊り子」
ゴッホ「花瓶のバラ」
ゴッホ「自画像」
モネ「The houses of P arliament,サンセット」
ロートレック「『シルペリック』でボレロを踊るマルセル・ランデール嬢 」
マネ「タマ」 (日本の犬がモデルらしいですよ)
セザンヌ「牛乳入れと果物のある静物画」
フェルメール「手紙を書く女」(うまく撮れていなかったのでwikipediaから引用しました)
などなど、などなど・・・
企画展は「セザンヌのポートレート展」を行ってました。
数室に渡ってセザンヌのポートレートがたっぷり展示されていました。50点くらいはあったように思います。
こんなポートレートも。
「骸骨のある静物画」
この一つ前の企画展は「フェルメール展」で、合計11点のフェルメール作品がここ「ナショナル・ギャラリー」に集まったようです。
すごいですね〜。
見逃したくない作品がある人は
どうしても見逃したくない作品がある方には、こちらのサイトをお勧めします。
ワシントンの「ナショナル・ギャラリー」で現在展示中かどうかを確認できるサイトです。
アーティスト名を入れると、作品が表示され、展示中かどうかがわかります。
他の美術館に貸し出し中なんて耐えられない!という作品がある方は、どうぞ検索してくださいね。